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Bitcoin Optech Newsletter #134
今週のニュースレターは、Taproot有効化後のScript言語に小さな変更をすることでコントラクトの柔軟性を高める方法に関するブログ投稿のリンクと、 人気のBitcoinインフラストラクチャソフトウェアの注目すべき変更点を含む通常のセクションを掲載しています。
ニュース
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● BIP340と
OP_CAT
によるOP_CHECKSIGFROMSTACK
の模倣: Andrew Poelstraは、ElementsProject.orgのOP_CHECKSIGFROMSTACK (OP_CSFS
) opcode の機能を、現在提案されているBIP340のSchnorr署名の仕様と2010年半ばまでBitcoinの一部であった (そして再導入について言及されることの多い)OP_CAT opcodeを使ってBitcoinに実装することについてブログ記事を執筆しました。 BitcoinでCSFSのような動作を有効にすることで、トランザクションに事前に署名することなくCovenantsやその他の高度なコントラクトを作成することが可能になり、 複雑さや保存する必要のあるデータ量を削減することができる可能性があります。この記事の最後には、シリーズの後半の記事へのお誘いがあります(リンクは私達が追加):“次の記事では、補助インプットを使ってSIGHASH_NOINPUTをシミュレートし、 Lightning Channelの一定サイズのバックアップを可能にする方法と、”value-switching”を使って Vaultを構築する方法についてお話します。最後の記事では、Miniscript のアドホックな拡張と、そのためのソフトウェアをメンテナンス可能な方法で開発する方法についてお話します。”
注目すべきコードとドキュメントの変更
今週のBitcoin Core、C-Lightning、Eclair、LND、Rust-Lightning、 libsecp256k1、Hardware Wallet Interface (HWI)、Rust Bitcoin、BTCPay Server、 Bitcoin Improvement Proposals(BIP)、およびLightning BOLTsの注目すべき変更点。
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● Bitcoin Core #20226では、ウォレットのための新しいRPCメソッドとして
listdescriptors
が追加されました。 最近の0.21.0 ソフトウェアリリースに含まれるPR #16528では、 Descriptorウォレットのサポートが追加されました。この新しいRPCメソッドは、 DescriptorウォレットにインポートされたすべてのDescriptorをリストアップします。 -
● Bitcoin Core GUI #163は、GUIピア詳細領域のDirectionフィールドをDirectionとピア接続のタイプの両方を表示するConnection Typeに置き換えます。 詳細については、Connection Typeフィールド名の上にカーソルを置くと以下のようなツールチップが表示されます。
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● HWI #430では、
displayaddress
コマンドでTrezor Oneのマルチシグアドレス用のBIP32 拡張公開鍵(xpub)を表示できるようになりました。 -
● HWI #415は、
getkeypool
とdisplayaddress
コマンドを更新し、--sh_wpkh
と--wpkh
オプションを--addr-type
オプションに置き換え、--addr-type sh_wpkh
のようにアドレスの種類をパラメータとして取るようになりました。